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思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

【旅行エッセイ】 街に恋して

無性に旅行記が読みたくなる、ことがある。 世の中には旅好きの人がたくさんいてそういう人と比べると私は全然なのですが、遠くに行きたい願望だけは立派にあるみたいで、そういうときに旅行記が読みたくなります。 というわけで角田光代さんの「いつも旅の…

【Webエッセイ】 身の回りのものを、柔らかな視線で包んでみたい。

永遠に続くかと思われた冬(誇張表現ではない)がやっとその終わりを見せてきた、ドイツ。 留学生活も残り三か月を切って、そろそろカウントダウンが始まったかな、という頃。 やっとやっと、身の回りが春めいてきました。 新緑が目に柔らかな視線を注ぐ中、…

【Webエッセイ】 言葉の檻に、閉じ込められて

何気ない日常に、ふとぬるりと入り込んでくるもの。 私はそういう話が好きです。ホラーは苦手なのでホラー的な意味合いはありませんが。 chikichiki303.hatenablog.com この間トラムをぼーっと待っていたのですが、ふと隣の小さな男の子がお母さんに話しかけ…

電線すら愛おしい / 新海誠「言の葉の庭」

ヨーロッパと言えば、の後に続くのは数あれど、そのうち早めに出てくるのが「綺麗な街並み」じゃないでしょうか。 ドイツも都市によりますが、古い町並みを残しているところはこっちが飽きるくらい建物の外観が統一されています。 翻って日本。特に東京をは…

【Webエッセイ】 バッグにタグつけて。ブログに宛名つけて。

呪われたスーツケースって知ってます? 何度もなくなってしまうスーツケースのことです。 直行便にも関わらず、失くさないでねって念を押したのにもかかわらず、あの空港バゲージクレームの口から一向に出てこないスーツケース。 というのは飛行機に乗って、…

【Webエッセイ】 あなたに笑いが訪れますように

日々の他愛無いはなしの中で、誰しも苦手なネタに遭遇することがあると思うのですが、私にとってその最たるものはお笑いとかバラエティです。 テレビがないということがまあ最たる外的要因ではあるのですが、かと言ってyoutubeとかでも見ることはありません…

自分をなくす 再考

自分をなくす、って聞くと、どんなイメージが浮かびますか。 ポジティブ、ネガティブ?いいこと、あんまり起こってほしくこと? 私はというと、ネガティブなイメージをもってしまいます。何だろう、本来の自分らしさを失ってしまう、みたいなイメージ。周り…

美術館は楽しい?

私は美術館に行くのが結構好きで、たまに誰かと連れ立って行くことがあるのですが(というか私が引っ張っていくことがあるのですが)、たまに「どう楽しんでいいかわからない」「どう振る舞っていいかわからない」と言われます。 その度に私は軽いショックを…

【Webエッセイ】 人間は好きですか

人間など嫌いだ なんて言ってみたい。 私は結構、山奥に籠った仙人みたいな人とか、図書館に一人もぐってひたすら研究してる人とか、田舎に引っ込んでこりこり小説書いてる人とかに憧れます。 一人でのんびりするのは好きだし、去る者追わず来るもの拒まずと…

ブログで発信するようになって変わったこと

1年くらい忘備録としてつけていたこのブログを、先月あたりから発信用に変えています。 chikichiki303.hatenablog.com 上記の記事では文章の文体が変わってく…みたいな話をしたんですが、他にも徐々に変わってきたなあと感じることがありました。 それは、目…

【Webエッセイ】 頭半分、本にとられ

普段カタイものを書いていると、ふとやわらかいものについて書きたくなりません? 私のブログはそれなりに毎回テーマを決めて書いてるので、たまに中身のないものについて書きたくなります…というわけでこの記事はエッセイ的ななにかと名付けてみました。 で…

主体的でありつつも忘れたくないこと

よくよく考えるとよくわからなくなるもの。それは自分の主体性。 21世紀型の人間というとアレですが、これからの時代は自分で決めて切り開いていかなくてはならない、というのをたまに耳にします。正解がなくなって、選択肢が増えたから。 勿論そうだなあと…

感受性との付き合い方

誰しもが繊細というか、敏感に反応してしまうところを持っているかと思います。 すいーと流せばいいのに、アンテナが立っているせいか、引っかかってしまうこと。 周りは引っかかっていないから、あれ自分だけ・・・?と思ってしまうこと。 私はというと、人…

難しい顔をするんじゃなくて、

まだまだ気温が一けた代の日々が続きますが、少しずつドイツにも春の気配が。 ながーい冬を振り返って思うのは、あんまり難しい顔するもんじゃないなあと言うこと。 私は根がマジメなところがあるのか、すいーっと済ませればいいところを、いやいやほんとに…

物語を展開することと、遠くに行きたい願望

ここではないどこかに行きたくて、からだがむずむずする。 そんなからだを伴って、私はここ遠く離れたドイツにいます。 ドイツ語にFernweh(片仮名で書くとフェルンヴェーかな)という言葉がある。 Homesick(ドイツ語だとHeimwehハイムヴェー)の言わば対義語…

【旅行エッセイ】 旅行と余白と好奇心と

3週間の旅行も今日で終わり。 今回の旅行は、視野が広がったというよりは、 余白が広がった旅行でした。 余白が広がるって? ★★★ 見知らぬ土地をいろいろまわると、当たり前だけど知らないことばかり。 私は事前にあんまり下調べしてから行かないので、当日…

語りえぬことについて語る。ドーナツの穴について。

ウィーンなう。 なうという語尾がラインとかで照れずに使えるようになったのは最近のことです。よく考えるとそっちの方が恥ずかしい。それくらいなうは個人的難易度の高い語尾でした。 ウィーンにいると、夜にオペラとかコンサートとかに行くのが半分義務化…

【旅行エッセイ】 旅じゃなくて、旅行について、つらつらと。

更新が遅くなってしまいました。 予定が重なったので3週間の旅行中。 私は2泊3日とかのプチ旅行が好きなので、3週間連続して旅行に出るのは初めて。 旅行に出て1週間くらいで疲れが抜けなくなりました。 子どものころって疲れが次の日に響くとか、そんな概念…

【旅行エッセイ】 路地裏にねむる余白。

路地裏、路地うら、ろじうら。 大通りからふっと一本入った、小径。 路地裏ってなんだか、わくわくしませんか。 チェコの南のほうにある、チェスキークルムロフという街に行ってきました。 見るからにオフシーズンの避暑地というかんじ。観光客しかいなくて…

一界隈のブログの文体について、ふわりと。

このブログを始めてかれこれ一年が経とうとしています。 でも見ているだれかを考えて書いていたわけではなくて、純粋に自分用の忘備録としてつけてたので、メモカテゴリの記事がたくさん。 そんな感じで去年までつけてたんだけれど、あるときぽちぽちとスタ…

目で感じる日本語。耳で感じるドイツ語。

大学に入ったばっかりのころの、新しく出会う同級生との話題、覚えていますか? 私はサークル何にした?バイトしてる?どこの高校から来たの?どの授業楽?とかあるあるな話題ばっかりあったけれど、その中の一つとして、第二外国語何にした?がありました。…

海外に住んでいて一番恋しく想うもの。

日本の外に住んでいる方、一番恋しいものは、何ですか。 私は勿論、家族恋人友人という身近な人をはじめ、日本食や家の周りの風景や、よく行ってた本屋とか恋しいけれど、一番恋しいものはというと、思ってもいなかったものであった。 そう、言葉である。 す…

日常にぬるりと入り込んでくるもの

子どもだったころ、怖かったものってありますか? 私は、祖母の家の、トイレまで続く廊下が怖かった。 離れにある、というほどには離れてはないけれど、子どもだった私にとっては遠く、電気のスイッチを押してから、とんとん、と明かりがつくまでがとても長…

静かな声が聴こえる場所

私が住んでいるドイツドレスデンは、静かな街である。 ドイツの日曜はお店が全部閉まるので、人通りも少ない。日曜の朝は車も人も通っておらず、時折路面電車が通る音が聞こえるくらいである。 雪がしんしんと降るよるはもっと静かで、あらゆる音をくるりと…

マンガ「orange」を本気で考察してみる。「後悔」という負の遺産。「母親像」の変化。(※ネタバレ感想有)

マンガ「orange」の考察。後悔という負の遺産をどう乗り越えるか、から、「母親像」の変化まで。

哲学書を面白く読む方法(というよりは一つのアイディア)

私は哲学書が上手く読めない。 上手く、というのは、きちきちっと論理的に理解して、それを後々の勉強に活かすということが中々できない。 まあつまり、素早く理解できない。し、読んだはなから忘れてしまう。私の頭はそこまで上手く哲学的にはできていない…

人文系の学生が、院に行くか悩んだとき。

人文系、いわゆる文学部にある学問とか芸術系の学問とか、そういうのを勉強している学生の悩み。 それは好きなことをやっていると食べていけない、でも食べていける仕事だと好きなことができない、という悩みである。 そんな悩みは具体的な悩み、つまり「院…

自己紹介

初めまして。chikichiki303(ちきちき)です。 ・人文系学部4年生。現在ドイツに留学中。 興味があるのはドイツの哲学よりの芸術論。 ・物語を読み、物語を展開することが何より好き。 ひっそりと小説を投稿してます。 https://note.mu/chikichiki303 ・現…

「知りたい」から「表現したい」へ。

知りたい、から表現したい、と思うようになった。 知りたい、と思っていたころ。 私にはいつも知識が足りないと思っていた。 足しても足しても足りない知識を埋めようと、躍起になり、 本を読めば読むほど、私の知的好奇心はぐんぐん高まった。 知る、という…

やりたいことは、変わってもいい。

やりたいことが、変わってもいいじゃないか。 好きなことが、複数あってもいいじゃないか。 やりたいことも、好きなことも変わっていく。 なぜなら、自分自身が変わっていくから。 私は大学に入ってからずっと思いっきり勉強がしたいと思っていた。 もっと勉…

「間違えない」人生も、「間違った」人生もない。

よく、「後悔しないように今を生きよう」と言う。 正しい。過去にくよくよし、未来を思い煩う私はこの言葉に出会うたび、 はっと思い直し、そうだよ今しかないんだ後悔しないように生きよう、というか生きなきゃ、とまで思い直す。 背筋がしゃんとする。 で…

本、というより活字が読めなくなった。好きなことができなくなったとき。

*本が読めなくなった方・好きなことができなくなった方へ、参考になれば幸いです。 【活字が読めなくなった経緯】 突然、本、もとい活字が読めなくなりました。 本だけじゃなくて、マンガやインターネットの記事・ブログですら、読めなくなりました。 内容…

本当に伝えたいことと、ブログというメディア

ブログをするようになってからというもの、 自分が言葉で伝えたいことが、拙いなりにも、そのままの形で伝えられるということを実感している。 かつてだったら、本にして出版するとか、論文で発表するとか、雑誌つくるとか、そういうのしか浮かばなかったの…

落ち込んでも大丈夫

不安になるときもある。 落ち込むときもある。 頑張れないときもある。 好きなことですらやりたくないときもある。 大丈夫。深呼吸して、身体をほぐして、美味しいものを、つくって食べて。 大丈夫。落ち込んでも、泣いてすっきりすれば、大丈夫。 大丈夫。…

理解されないし理解できないけれど

誰かを、痛切に理解したい。 誰かに、痛切に理解されたい。 でもそんなことは勿論叶わない。 埋めても埋めても埋まらない溝。その溝を前に感じるのは絶望であり、孤独である。 でも、もしも。 もしも自分以外の誰かを、余すところなく理解していたら? もし…

自分は自分でしか幸せにできない

誰に応援されたって、信頼されたって、認められたって、愛されたって、自分で自分に対してそれらができていないと、意味がない。自分で自分に納得していなければ、幸せだと感じられない。逆に言えば、どんなに悩んでも、苦しんでも、上手くいかなくても、不…

何を表現するか、ではなく、何で表現するか

小説でしか表現できないことがある。 絵画でしか表現できないことがある。 音楽でしか表現できないことがある。 でも、所謂『アート』だけでなく、ビジネスだってものづくりだって子育てだって料理だって恋愛だって、ある意味一つの表現方法なのだろう。 全…

乾いた文体

乾いた文体が、好きだ。 パサパサした文体。 簡潔で、あっさりしてて、それでいて小気味よく、テンポよく。 感情をこまやかに描くのではなく、 行動の描写の反復で推し量る。 べたっとしたねばっこい文章も好きだったけど、最近専ら乾いた文体を読みたくなる…

ドイツ 冬

ドイツの冬は、長い。 大抵の日は曇っている。曇っている日の空は、同じようでよく見ると違う。 見ているこちらも気が滅入ってくるような、どこまでも続く曇りの日もあれば、 遠慮がちに青空が顔をのぞかせている曇りの日もある。 色という色を吸い込む鉛色…

現実という強固な物語

現実が強固すぎると、つまり最も信じられている常識や習慣、価値観以外のそれらがあるかもしれない、ということが疑問に抱かれすらしないと、息苦しく感じる。 答え以前に、問いが共有されていないのは、苦しい。 現実が一つの強固なファンタジー、物語だと…

言葉拾い

物語を読むということは、広い海から自分の言葉を拾ってくるということ。 その言葉で、自分の世界を立体的に、少しずつ構築すること。

ドイツ 保険

ドイツに長期滞在(3か月を超える場合)される場合は、絶対にドイツの保険に入ってください。 日本で入ってきた保険は旅行保険なので、入学許可の際やビザ申請の際に認められにくい・認められないことがあります。 そういう私は、自分の大学で日本の旅行保険…

心(ものごとの捉え方)を鍛える

心を鍛えるというと、なんだかスポ魂みたいに聞こえるけれど。 私は、「生きやすさ」というのはある程度訓練することができる、と考えている。 そう、体力が鍛えられるように。 生まれつき体力のある人と少ない人がいるけれど、少なくとも鍛えることはできる…

恋愛以外の「耳をすませば」

ジブリ続きですが。 耳をすませば [DVD] 出版社/メーカー: ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント 発売日: 2002/05/24 メディア: DVD 購入: 13人 クリック: 426回 この商品を含むブログ (418件) を見る 耳をすませば と検索すると、候補で「鬱」と出て…

魔女の宅急便と才能

意外にもちゃんと見たことがなかった、ジブリ、魔女の宅急便。 魔女の宅急便 [DVD] 出版社/メーカー: ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 発売日: 2014/07/16 メディア: DVD この商品を含むブログ (7件) を見る キキの「ほうきで飛ぶ」という魔女の特徴…

ドイツ ケータイ Wi-Fi

ドイツのケータイについて。 ①日本のケータイは使えない ほとんどの日本のケータイは、キャリア(au,ドコモ、ソフトバンクなど)との契約を通じて機器を購入しており、SIMロックがかかっています。 つまり、ドイツでSIMカードを買って挿入したところで、使え…

少女マンガと「人の弱さ」

久々に、昔読んだ少女マンガを読んでみた。 読んでみて、子ども向けだから、マンガだから、とあなどれないなと痛感。 子どもの頃好きだったマンガを読んでいて、ふと共通点が浮かび上がった。 それは、「人の弱さ」を描いている、という点である。 砂時計(…

ドイツ ハンブルク

電車を降りると、海の匂いがした。 小さな港。帆を張った船がひしめきあっている。 港が目に入った瞬間、心がふっと開いたような気がした。 どれだけ小さくても、海は人の心を開いてくれるみたいだ。 日曜日。港沿いのマーケット。 バナナとパイナップルの空…

ブログ

ブログって、自分だけの世界をつくるのに似ている。 コツコツ、こつこつ。 小さいころ、積み木やレゴで、自分だけの家や街を、作ったように。 自分の中にあるものが、ほんの少し、立体的に見えてくる。

映画の映像美

映画はあまり見ないけれど、図書館で借りられるので最近見るようになった。 私は小説に勝る媒体はないと思っていたのだが、井口 奈己の「犬猫」を見て衝撃を受けて以来、当たり前だけれど、映画には映画でしか表現できないものがあるんだなと実感した。 「犬…