夢
「夢をもて」と言われてもつ夢なんて、夢じゃない。
おもしろそうだな、と思ってやってみたこと、
やっていること自体に集中できること、
そういう経験の積み重ねの上に、
ふっと浮かんでくるもの。
それが「夢」と呼ばれるものかもしれない。
「夢」という言葉に縛られていた気がする。
「好きなこと」という言葉に縛られていた気がする。
大げさに捉えれば捉えるほど、
「夢」とか「好きなこと」からは離れていく。
そんな大げさなものじゃなくて、
些細な好奇心の積み重ねだと思う。
些細な好奇心すらわかない、という状態のとき。
それは自分の頭で考えすぎているとき。
自分の感覚を研ぎ澄ます、大事にする、信じる、
という訓練は必要になってくる。
一般的に言われている「夢」を、全員がもつ必要はないと思う。
ただ、「みんなこうだから」にとらわれて、
それ以外の道が想像できない人の割合が一定数を超えてしまうと、
それは社会全体として見たときに、マイナスになるのだろう。
ある程度の「ちがい」が生まれないと、
社会は活性化しないし、新たな価値観は出てこない。
「自分で自分を不自由にしてしまわない」強さがほしい。