思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

本、というより活字が読めなくなった。好きなことができなくなったとき。

*本が読めなくなった方・好きなことができなくなった方へ、参考になれば幸いです。

 

【活字が読めなくなった経緯】

 

突然、本、もとい活字が読めなくなりました。

本だけじゃなくて、マンガやインターネットの記事・ブログですら、読めなくなりました。

内容が頭に入ってこないのです。

 

こんなことは初めてで、びっくりして、不安で、パニックになりました。

勿論文章を書くことだってできません。

 

何よりつらかったのは、 小説が読めなかったこと。

マンガも含め、物語が読めない、物語の世界に入れないことが、こんなにつらいことだとは思いませんでした。

 

一番好きなことが奪われたのです。

 

学生で勉強に本が必須なこともあり、活字が読めないなら、他に何をすればいいのかわからなくて、一日がとても長く感じられました。

 

【活字が読めなくなって、したこと】

 

不安でパニックだし、そもそも何も楽しいと思えない状態に陥っていたので、うつ病になるんじゃないかと更にパニックになりました。

強がっている場合じゃないと思い、恥ずかしいと思いながらも親や恋人友人等近しい人に話を聞いてもらいました。パニックで大泣きもしました。

 

本が読める状態ではないので、一旦一切の活字から離れることにしました。

つい考えてしまって、余計不安でパニックになるという悪循環が続いたので、意識的に身体を動かすことにしました。寒いけれど天気のいい日は散歩、

天気の悪い日は、youtubeでエクササイズビデオを流して、運動やストレッチ。

 

あともう一つはぬり絵。大人のためのぬり絵の本を買ってきて、bgmかけながらひたすら塗りました。ぬり絵は目に見えて成果がわかるし、好きなように塗っていっても仕上げはきれいに見えるので満足度も得られます。

 

ひみつの花園  花いっぱいのぬりえブック

ひみつの花園 花いっぱいのぬりえブック

 

 

そうこうするうちに、やっと何もせずぼーっとすることができるようになり、徐々に活字が読めるようになりました。少しずつ前にあった興味も取り戻せています。

 

【やってよかったこと】

 

一番はやはり、活字から思い切って離れたこと。

内容が入ってこないのに無理に読まなくて本当によかったと思っています。

 

あとは、少し落ち着いて来たら友達に自分の状況を少し面白ろおかしく話したこと。

友達が笑ってくれることで、自分の状態が客観視できたのがよかったみたいです。

ただし、これは少し落ち着いてきてからの状態での方がいいと思います。

 

普段やっていることを、意識してゆっくりやってみることもしました。

ゆっくり歩く、ゆっくり食べる、ゆっくりお風呂に入る、丁寧に髪をとかすなど・・・気づかないうちにおろそかにしていたことに気づきます。

 

最後に、すぐに元通りにしよう、と思わないようにすること。

1か月2か月3か月くらいかかっても、いいや。しばらくペースダウンしよう。

しばらく読むこと以外のことをしようと、決心しました。

これを機に、普段やらないことをやるのもいいかもしれません。

 

徐々に回復しているなと思いつつも、まだまだ自分は徐行運転中です。

アクセルは踏まないでください。

 

結果、活字が読めなくなって2週目あたりから、徐々にマンガやインターネットの記事が読めるようになり、3週目くらい(現在)になりますが、少しずつ文章も書けるようになってきています。

 

自然と手が本に向かうことも増えてきています。

 

本調子では読めないし、まだ怖いので本当にちょっとずつ読んでますが、小説が再び読めて、おもしろいと思えたときは、本当に嬉しかったしほっとしました。

 

【最後に】

 

数か月かかってもいいやと思いましたが、逆にそう思うことで、徐々に回復しているし、思ったより早く回復してるじゃん!と思うこともできています。

 

私は現在留学中で、性格と普段のライフスタイル・環境・状況がいろいろ重なって今回このような状態になり、よっぽど留学そのものを後悔しそうになりました。

でも本が読めなくなって、好きなことができなくなって、気づいたこともたくさんある、と今は前向きに捉えることができるようになっています。

 

活字が好きなので本当にショックでしたが、初めて自分はこんなに物語を読むこと、物語を展開することが好きなのだなと深く気づきました。

 

同時に、この先何があっても失いたくない、とも強く思います。だからこそ、私は本当に好きなことは本業にしないほうがいいんだ、と言うことも。

 

活字が読めなくなったとき、好きなことができなくなったとき、どうか一度、そのことから離れてみてください。

時間はかかるかもしれないし、できない期間は永遠に感じられるかもしれないけれど、必ず、再びできるようになります。

 

今回再びまとまった文章が書けて、ほっとしています。

いつかどこかで、同じような状況になってしまった方にとって、参考になればうれしいです。