思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

【旅行エッセイ】 旅じゃなくて、旅行について、つらつらと。

更新が遅くなってしまいました。

予定が重なったので3週間の旅行中。

 
私は2泊3日とかのプチ旅行が好きなので、3週間連続して旅行に出るのは初めて。
 
旅行に出て1週間くらいで疲れが抜けなくなりました。
子どものころって疲れが次の日に響くとか、そんな概念すらなかったのに。
普段と違う場所に行くのはわくわくするけれど、疲れますね。
 
たまに世界一周バックパッカーやってる方の記事を読むけれど、改めてすごい。そして私には「旅」は無理だなと気づいてしまった旅行になりました。
 
近場2泊3日の旅行じゃこれまでの価値観がらっと変わった、私の人生のターニングポイントはインドのガンジス川に入ったときという経験は中々できない(私の「旅」の勝手なイメージです)。
悲しい。
 
でも、そんな旅に比べてインパクトの少ない旅行でも、その人の嗜好や価値観は滲み出る。
 
とりあえず観光名所を抑えたいのか、ひたすら自分の趣味を極めたところを回るのか。
写真を残すのか、その場所に浸りたいのか。
いろんな場所を回りたいのか、ゆっくりしたいのか。
食事にお金をかけるか、宿にはたまたお土産にかけるか。
 
特に誰かと旅行に行くと、上記のような違いが浮き彫りになって、自分てこんなとこ大事にしてるんだ、と新たな発見にもつながりますね。
 
旅に出て自分探しを、ともてはやされたのが一周し、旅に出たって本当の自分なんか見つからないというのが一つの見解になりつつあるけれど、
限られた時間、予算と気力をどこに使うかを問われるので、価値観の優先順位を知る程度には「自分が見つかる」のが旅行です。
 
私はといえば、のんびり一都市に滞在して、あてどなく歩いて、その街の地図がなんとなく頭に入る旅行が理想だったりします。
 
 
さて、せっかく海外旅行してるんだからその都市について旅行記書けばいいじゃん!と自分で思ってるのですが、なかなか書けません。
 
作家さんが書く旅行記ってなんであんな面白いんだろう。
やっぱり観察眼が鋭いから?
とにかくよく見てる。
 
私はぼーっと外眺めながらも、頭の中では何か別のことを考えてる。
いまの人きれいだったねと友だちに言われてもえ、どの人?と聞き返しちゃうから、面白い旅行記は難しそうです。
 
海外の旅行記だと、個人的な日記か、この都市オススメ日本人なら絶対行くべき!っていうリコメンド記事が多いので、
それ以外の雰囲気のものを書いてみようと思いましたが、結果つれづれとしたものになってしまいました。
 
 
 
ヨーロッパって都市の外観がきれいで、おとぎの国みたいってなる人も多いと思います。
 
私もそう思わなくもないけれど、でもどちらかと言うとその街のささやかな日常的部分を見たくなります。
ああこの街にも私たちと同じような日常があるのだなあという思いに浸りたい。
 
そういう意味では私は夢を壊すためにその街を訪れているのかもしれません。夢ないような人になっちゃいますが。
 
へえこの子学校帰りにキックボード乗ってるけど学校キックボードしてっていいんかな、とか。
地下鉄乗ってて地下のランプに照らされたカリグラフィーを見て、
これいつどうやって書いてるんだろうなんだか地下の秘密結社の人が描いたみたいとか。
どうでもいいことを考えてます。
 
違いを見つけるのも楽しいけれど、同じを見つけるのがおんなじくらい楽しい。
 
自分を変えるような旅に憧れつつも、興味範囲がちょこちょこ広がってくプチ旅行がなんだかんだ好き。
 
これを読んでるあなたの旅行(旅でも)の楽しみ方はどんなのですか。