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思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

主体的でありつつも忘れたくないこと

作品レビュー 考えまとめ

よくよく考えるとよくわからなくなるもの。それは自分の主体性。

 

21世紀型の人間というとアレですが、これからの時代は自分で決めて切り開いていかなくてはならない、というのをたまに耳にします。正解がなくなって、選択肢が増えたから。

 

勿論そうだなあというか、まあ確かに誰かのお任せにはしたくないんだけど、ついつい忘れてしまうこと。

 

それは、自分の人生を100%コントロールはできないということ。

 

普段似た人たちに囲まれていると、どの時代に、どの国に、どの両親の下に、どんな生物学的性別で、どんな性格で、どんな健康状態等々で生まれたかによって、ある程度人生は決定づけられている。そんな単純な事実を忘れがちです。8割くらいは生まれた時点で人生決まっていて、残りの2割を日々どうにかこうにかしようと毎日こねくり回している。7割3割かもしれないし、五分五分かもしれないけれど。

 

でもついつい、自分の人生の10割をどうにかこうにかできると、どうにかこうにかしようという気分になってることがあるんですね。少なくとも私はそうです。肩に力入ってるときとか、

 

だから人生何やっても無駄だ・・・と厭世的になりたいわけではなくて、100%自分の手の中に人生があると思うと、しんどくなるんだということ。努力は100%実を結ぶわけではないし、他人の気持ちはコントロールできない。

 

やれることはやるけれど、全てを計画したりしようと思わない。やることはやって、あとは天にお任せします、ってどこかで手を放すと、少しは心穏やかでいれるんじゃないか。

 

だからかはわかりませんが、私は人生設計とかライフプランという言葉がいまいちぴんとこない。大事なのはわかっているんだけれど、設計と聞くとどうも工業製品みたいなのが浮かんじゃって背中が少しむずむずする。あとは自分が結局は、偶然性みたいなものにどこかで惹かれるから。まあこれは個人の好みかもしれませんが。

 

主体的には生きつつも、いや主体的といってもそもそも生かされてるもんなあ、ってくらいの感覚をどっかで持っていたい。

 

というのをこの本を読んでからというもの、考えています。

人生について (新潮文庫)

人生について (新潮文庫)

 

 

これ以外にも、孤独とか怒りとか羞恥とか、誰しもがかかえてるけれど言葉で表現しにくいことが書かれています。いいとか悪いという軸じゃなくて、そもそも孤独ってなんだろう?とか考えてしまう人にはおすすめ。淡々と綴られています。

淡々と綴るって、簡単なようで難しい。

 

 

 

 

 

 

 

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