思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

あなたにとって、インターネットって何ですか? / 灯台もと暮らし・チェコ好きさんのオフラインサロンに行ってきました。

気付いたら大分経っちゃったのですが、先日初オフラインサロンに行ってきました。内容よりいつも読んでいるブログを書いてらっしゃる方たち、どんな方なんだろう?って興味をもっていったので、反省したのが、話されている内容についてもっと考えてくればよかったなあということ。

peatix.com

テーマは「インターネットとの付き合い方」。その場では上手く言語化できなかったことなど、書けたらいいなあと思います。

 

そもそも、なぜこのトピックについて考えてこなかったのか。

インターネットは、私にとっては空気や電気のようなものになっているからでしょうか。

今、自分の周りに空気があるなんてわざわざ意識しませんよね?それと同じように、自分にとってインターネットとは何か?というのはそもそも浮かばない問いだったなと。私は93年生まれなので、これは世代的なものもあるかもしれません。

 

そんなことを言いながら、同世代に比べてネットをやっているかというと、そうでもないと思います。それが変わったのがやっぱり留学に行っていたからで、日本語が恋しかったので自然とネットに触れる時間が増えました。インターネットは主に情報を得るために使っていますが、特に、周囲にいない人の生活や価値観を知りたいがために使っていることが多いです。海外に住んでいる人、起業している人、普通に就活しなかった人、働いていない人、地方に住んでいる人、等々。中々出会えない人たちの情報を、少しでも知れるのはインターネットの大きな強みではないでしょうか。

一方オフラインサロンでは、インターネットを使っていても世界が広がらないという意見がありました。そう、検索ワードに入れない限り、どれほどネットの海に情報が入ったメッセージ瓶が漂っていようとも、掴むことはできないんですよね。また瓶が転がりすぎてて、自分に合った瓶だけ目の前に持ってきてもらう…という流れになってきています。無限の可能性に溢れつつも、溢れすぎてて逆に視野が狭くなっていくこの矛盾。インターネットの難しさは、ここにあります。

 

ネットに対して疲れるか疲れないか

というトピックが出たので、私も考えてみました。私がそんなに疲れていないのは、ブログをやっているものの広く読まれているわけではないので、ネガティブな感情が直接向けられることがないからだと思います。でも疲れると思うこともあって、それは

①感情的なコメント等が多い

②極端なものの言い方が多い

③インターネット上の文章の型が出来上がってしまっている

の三つです。以前にも書いたのですが、だからこそ私は「静かな声が聴こえる場所」をつくっていけたらなと思っています。

chikichiki303.hatenablog.com

 

インターネットに近づくか遠ざかるか

前述したように、私にとってはインターネットは空気みたいなものです。なので空気みたいなものなら付き合っていくしかないし、付き合っていくだけじゃなくて上手く「使って」いきたい。

個人的にはインターネットはすごく公共的/パブリックなものだと思っていて、誰でも見れるからこそ、素顔さらすというよりはあえて「演じて」いきたいなと思っています。演じるというのは嘘をつくとは違って、もちろんこのブログは好きに書いているので本心ではあるのだけれど、それは私の一部でしかなくて「全部」ではない。素顔をさらしていると思うとすごく傷つくこともあるけれど、それは私の一部でしかないと思うと、むき出しのインターネットとも少し付き合いやすくなるんじゃないでしょうか。

というわけで素顔晒し合うのがインターネットの面白いところかもしれないけれど、私のインターネットとの付き合い方はと言われれば、「演じるということ」と答えます。まあそれはインターネットだけじゃなくて、現実世界のあらゆる人間関係にも言えるかもしれません。「本当の自分」なんて、せいぜい一人でいるときに自分は何やってるか、くらいのものなんですから。

 

可能性としてのインターネット

私はやっぱり紙の本が好きだし、リアルに人と会うこと以上に勝るものはないと思っているし、ガラケー維持してた人ってまわりに言われてたようなアナログ人間ではあるのですが、インターネットの可能性を感じているのも確か。

私が好きなのはアートとか小説とかいわゆる人文学で、まあ今のところインターネットとはあまり相性がよくないのですがだからこそ、その二つを組み合わせたら面白いなあと思っています。

 

オフラインサロン、他の人がどのようにインターネットを捉えているのか知れて面白かった。2時間で初対面の人と打ち解けて、かつ話し合っていくというのは難しいなあと思ったので、講演の雰囲気と飲み会でのコミュニケーションの濃さの間があればよかったと思いつつ。自分がリアルイベントやるならどんなかんじでやろう?と考えるきっかけにもなりました。