2016夏に見たアニメーション映画たち
最近ちょくちょくアニメ映画を見ているので、まとめてみました。アニメって子どもの頃見ていたドラえもんやコナンで止まっていたんだけれど、蓋を開けてみるとアニメってとっても面白い。実写よりも表現の幅があり、演出や描写に監督の個性が出るからです。元々絵が好きだから、動いている絵を見るのは快感だ・・・ということにいまさらながら気づきました。今は映像技術も上がり、びっくりするほど美しいアニメがわんさかあるし。
でも自分好みのアニメを見つけるのって、けっこう難しいんですよね。表現に幅があるからこそ、合わないアニメや表現の仕方は物語うんぬん以前にアウトになってしまうことが。だからってわけじゃないけれど、気になったアニメやよかったアニメは積極的にシェアしていきたいと思います。
以下はこの夏に見たアニメ映画です。Paprika以外はスクリーンで見たので、映画を見に行くきっかけにもなれば嬉しいです。
Song of the Sea
アカデミー賞長編アニメ候補作『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』予告編
アイルランド発のアニメーション映画。切り絵風のタッチで素朴な雰囲気につつまれます。一緒に見た相手が「トトロの猫バス」にしか見えなかったというシーンがあるのですが、この監督は実際にジブリから影響を受けていたみたい。
ストーリーはシンプルそのものなので、演出や描写に注目できて、なんだか自分のクリエイティブ欲求めいたものが上がります。
君の名は。
なんだか大ブレイクしているようで。新海誠監督の映画は前にも紹介したことがありますが、やっぱり風景の描写は文句のつけようがありません。
今までにはあまり見られなかった、ストーリーに起伏のある映画。一回目はストーリーを追うのに必死だったので、もう一回見てから考察記事書きます。
Paprika
夢の中でのパレードのシーンが衝撃的すぎて、開いた口がふさがりませんでした。
この監督が若くして逝去されたのは、日本のアニメ界にとって惜しすぎる。
聲の形
「聲の形」鑑賞。これは障害でも恋愛でも青春でもなくて、一人の男の子が「顔を上げる」までの話。どうしようもなくすれ違ったり、理解し損ねたり、傷つけたりする描写は、カタルシスとは正反対のところにあってある意味で圧巻。絵はもう見ていて快感になるレベルで、その世界観が主人公を支えている。
— 沙妃 (chikichiki303) (@sophieagermany) 2016年9月19日
「けいおん」や「たまこラブストーリー」の山田尚子監督の最新作。予告見る限りだと恋愛や障害、いじめに焦点が当たっているように感じるけれど、どちらかといえばコミュニケーションの難しさや成り立たなさ、みたいなものにフォーカスが当たっている。
些細な仕草や表情といったディテールの積み重ねによる演出がすばらしい監督なので、今回はどんな風に演出されているのかすごく楽しみでした。これも考察記事書きたいです。