「西洋美術史B」と「経営戦略概論ⅡA」が繋がる、という面白さーー大学で学んだこと
こんばんは、沙妃です。最近wifi難民と化しています。wifiが上手く繋がって、電源があって、朝からやっていて、コーヒーが美味しくて、雰囲気良くて、駅から近くて・・・って意外に見つからないものですね。
なるほど、スタバがいつも混んでいるのもわかる気がする。
そんなこの記事も、アトレのwifiを見つけていざ!と意気込んでカフェに入るも、なぜか繋がらなくなる・・・という事態に発展しました。結局PCは閉じたまま、サラダだけ食べてすごすご帰るという。
2020年に向けてwifiが普及し始めているというものの、うーんもうちょっといろんなところで繋がらないかなあ。
★★★
さて、私は卒論を提出し何事もなければ三月に卒業するのですが、最近大学に入って何か変わったかなあ・・・なんてことを考えています。めっきり学校に行かなくなったので、もう記憶が薄れてきつつはあるんですが(早い)。
勉強の楽しさがわかった、と言えればいいんですが、実はそれって大学受験のときに実感しているんですよね。
小論文がメインだったから、ひたすら本を読んでは小論文を書いていたんだけれど、本や自分の経験から、出題されるテーマに対して自分なりの切り口で述べていく・・・というプロセスが楽しくて仕方ありませんでした。
そういえばこのブログも、その頃の小論文を書く、というか考えたことをメモするために始めたわけですし。
もちろん大学の勉強も面白かったは面白かったんですが、受験のときはわからずに、大学に入って初めて知った面白さの一つに「一見全く関係ない事柄がある日偶然繋がる」ことがあります。
一見関係ない知識が繋がっていく
大学3年の春休みから1年間くらい、私はすごく勉強が楽しかったのを覚えています。理由は今までばらばらだった知識が、一本の糸のようにすーっと繋がることが増えたから。
そっか、一見関係なさそうに見えるものだって繋がるんだと気づいてからいっとき、何を見ても興味深々でした。
なんだろう、砂漠が水を吸収するようなかんじで、知識を頭に吸収したいーーそんな気持ちでした。
「ためらい」という内田樹氏の本の中で気になっていたキーワードを、ゼミで読んでいたドイツの美学者の本の中で同じ時期くらいに見つけたときは、その偶然さにくらくらしていた。
前回の記事 でも書いたけれど、ジョブズのconnecting dotsのように、繋がるときはいろんなことが繋がるんだなあと知ったときって、こんなにも楽しいんですね。
でも一見関係のないものごとが繋がるためには、ある程度の知識を様々なかたちをした手持ちのコップに入れていく必要があると思います。
なんの役に立つかわからない本も、なんの役にもたたなさそうな授業も、その意味がわかるようになるまでには、必ずタイムラグが生じる。「西洋美術史B」と「経営戦略概論ⅡA」がいつどこで繋がるかなんて、その授業をとったときには、わからないようにできているんです。
コップに注いだ水は一定のところで溢れ出します。そのとき初めて、ほかのコップから溢れ出した水と混じり合うことができる。
「一見関係のないものごとが繋がる」という私のイメージは、別々のコップに水を注ぎ続けて、ある日溢れかえって混ざり合う、というイメージです。
もちろん学ぶことの楽しさや何かと何かが繋がるという楽しさは、大学でしか学べないのかと言われれば、そうではないと思います。
でも、自分の知識の範疇を超えた文献を読まされるという経験や、まとまった時間にじっくり知識を蓄えられるという自由、そういったものは大学で「得やすい」ものであるとは思います。
私は文学部、しかも独文学という研究者にでもならない限りどんな役に立つのかぴんとこない専攻を選びましたが、後悔はしていません。
「学んでいることに興味がもてる」「知識が繋がって楽しい」「今目の前の本が理解できれば何にもいらない」という気持ちになれたという経験は、ほかの誰にとっては無意味でも、これから自分が生きて、新しいことをやっていく中で前向きに取り組める、そして心をあたためてくれる経験だったからです。
だからといって、大学が全てだとは思いません。不必要な部分も、役にたたないこともたくさんある。
でも大学での経験が、すぐ活きないからといって不要だ、と片付けられるのはあまりにも乱暴だと思います。「興味がある勉強ができる」というのは(もちろんそうしない人もたくさんいるけれど)、大学で一番良いことだと思います。
なんだか話が脱線してしまいましたが、大学にこれから行く人とかこれから新しいことを学ぶ人、勉強ってつまらないなあと思っている人に届くと嬉しいです。
もちろん学ぶことが楽しくない時期だってたくさんあったのですが、「学ぶことは基本的に楽しい」と思えるって、人生の財産かもしれません。
何かと何かが繋がる」経験が、あなたにも訪れますように。
それでは、また。
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