思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

作品レビュー

少女マンガと「人の弱さ」

久々に、昔読んだ少女マンガを読んでみた。 読んでみて、子ども向けだから、マンガだから、とあなどれないなと痛感。 子どもの頃好きだったマンガを読んでいて、ふと共通点が浮かび上がった。 それは、「人の弱さ」を描いている、という点である。 砂時計(…

映画の映像美

映画はあまり見ないけれど、図書館で借りられるので最近見るようになった。 私は小説に勝る媒体はないと思っていたのだが、井口 奈己の「犬猫」を見て衝撃を受けて以来、当たり前だけれど、映画には映画でしか表現できないものがあるんだなと実感した。 「犬…

村上春樹の文章

前に内田樹さんのどこかの本で、村上春樹は倍音を奏でる作家だと書いていたけれど、 「遠い太鼓」の一行目を読んで、これか!と合点がいった。 「その三年のあいだ、僕は日本を離れて暮らしていた。」 「その」というのは、既に自分と相手の間の文脈の中で…

孤独

孤独につつまれているかんじ。 ベルリン天使の詩に出てくる、主人公の最後の台詞が腑に落ちた。 芸術家は孤独なんだな。 全ての偉大な仕事には、孤独がある。 孤独はいいとか悪いとかそういうものではなくて。 空気みたいにわたしたちをくるんでいるもの。 …

オルテガ「大衆の反逆」  内田樹  メモ

知に働けば蔵が建つ (文春文庫) 作者: 内田樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2008/11/07 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (40件) を見る 学びには、二つのタイプがある。 自分に+α型 無時間モデル 現在の自分に付加価値…