思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

作品を味わうということ

「明日死ぬかのように生きろ。永遠に生きるかのように学べ」

ガンジーは言ったらしい。

 

私はこの言葉が好きなのだけれど、

最近、この言葉について考えている。

 

明日死ぬかもしれないのに、どうして学んだり、本を読んだり、作品を味わったりするのだろう。

 

好きだからっていうのは勿論ある。

でも、歴史が、数えきれないほどの人がやったことの集積だとしたら。

作品は、読まれない限り、作品とならないのだとしたら。

明日死ぬとしても、学んだり作品を手に取ることの意味はあるのかもしれない。

 

学ぶこととか、作品を味わうこととか、自分がやりたいから、自分のためだと思っていたけれど。

それだけではないのかもしれない。

 

そんなことを思うと同時に、こんなにも自分は「意味のなさ」に耐えられないのだということを、実感した。