何を表現するか、ではなく、何で表現するか
小説でしか表現できないことがある。
絵画でしか表現できないことがある。
音楽でしか表現できないことがある。
でも、所謂『アート』だけでなく、ビジネスだってものづくりだって子育てだって料理だって恋愛だって、ある意味一つの表現方法なのだろう。
全く違う二つのことに見えても、掘っていくと同じ根っこだったりする。
表現したいことは、掘って掘って掘っていくと、『愛』とか『平和』とか『自由』とか『幸福』とか、つまり人間が目指したい普遍的なテーマに辿り着くんじゃないだろうか。
同じことを言っていたとしても、表現の方法が違えば、
全く理解できなかったことが、すっと胸の内に入ってくることはあるし、
逆に、上手く言えなかったことが、ある方法をとると、するすると表現できることもある。
自分には表現したいことはない、と思っていても、しっくりくる、ということを続けていくうちに、ああ自分はこういうことが言いたかったんだと気づくかもしれない。
鶏が先か卵が先か、どちらがいいっていうわけでもない。
行動で表現したい人もいるし、思想で表現したい人もいる。具体的に表現したい人もいるし、抽象的に表現したい人もいる。端的に表現したい人もいれば、比喩的に表現したい人もいる。
人生に普遍的な意味がないとすれば、残されたのは、どうやって自分の人生を表現するか、ということだけだ。
さて、私はどうやって表現していこう。
そしてあなたは、どうやって自分の人生を表現しますか。