【旅行エッセイ】 キッチュな街、スコピエ。
テッサロニキからバスで北上して、マケドニアのスコピエに向かう。
リトルトーキョー?キッチュ?と事前情報をいただいたので、わくわくしながら街へくりだしました。
街を歩いていて東京のとの字も浮かばなかったけど、キッチュなのは確かかもしれない。
なんだろう、こうちぐはぐなんですね。大きすぎる銅像、やたら新しいヨーロッパ風の建物、かと思えば手を付けていないようなビル。
生活感がないと言い換えてもいいかもしれません。
そういえばすごく気に入ったリスボンは生活感に満ち満ちたわけで、私は生活感が漂う街に惹かれるのかなあとぼんやりと思う。
なんだろう、生活がある街にはどっしりとした質感が横たわっている。決して綺麗じゃない路地裏に、死を含んだ生の香りが漂う。人の気配にほっとし、同時に見えない人影に不安になる。私の知らない人の物語が一本一本網目になって街を包み込んでいる。
綺麗じゃない街は、でもいつも美しい。
★★★
半日と経たずに市内観光が終わってしまったので、スコピエの観光ランキング一位の湖に向かう。
こちらはちぐはぐな感じはせず、れっきとした観光名所。
帰りのバスは45分遅れで来て、14人が待ったバスのドアは開いたまま走りつづけた。
スコピエのバスの運転手はドアの開閉を待てないまま、停まりそして走り出します。
ルーズなのか、せっかちなのか。こういうところに市民生?国民性?が出たりして、なんて思い、私のマケドニアに対するイメージとなってしまいました。
次に向かうは、ブルガリア。