思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

【旅行エッセイ】 疲れるために、旅に出るの。

前回の記事と前後しちゃうのですが、先月お休みを利用してギリシャアテネギリシャ二番目の街テッサロニキマケドニアの首都スコピエブルガリアの首都ソフィアに行ってきました。 

 
ドイツに留学して半年以上、つまりドイツ的きっちりさとかまじめさとか重厚感ある建物とかそっけない食べものに飽きてきた頃なので、ちょっと遠く離れたところに行きたいと突き動かされてやってきた、東欧。 
 
ギリシャは財政問題抱えてるし東欧は全くイメージわかないし、この三国治安大丈夫かなとどきどきしてたのすが、少なくとも私が滞在した間は全く問題なかったです。 
 
不安がってる間にとにかく行っちゃう、やっちゃうっていうのはほんとに正論なんだなあとつくづく日頃のチキンさに嫌気がさしました。 
ギリシャに至ってはさすがの知名度というか、観光客ごろごろいたし。 
 
★★★
初日アテネに降り立って。 
気温は30度。そして久々の湿気。
 
なんだか日本の初夏をおもいだし、すごく懐かしくなる。
風景や匂い、音だけじゃなくて肌に触れる風でも、人は懐かしさを感じることをこの時初めて知りました。 
 
ギリシャってリゾートのイメージあったのですが、それは多々ある島のことでしょうか。 
アテネテッサロニキも、車はごちゃごちゃ、建物もごちゃごちゃ、人もごちゃごちゃ。 
そして車が古いのか、空気が悪い。ヨーロッパって空気悪くなれるんだ!と妙に感心してしまった。 
 

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かつてそれは空気の悪い、人もビルも車もごちゃごちゃしていた上海に住んでたのでここでも妙に懐かしい。 
 
ブルガリアに入るのを待ちきれず、ギリシャギリシャヨーグルトを頂く。 
ギリシャのヨーグルトって、どろっとしていて食べごたえがあって、変な酸味がなくて、こゆーい蜂蜜と絡まってデザートにぴったりでした。 
 

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デザート以外にもヨーグルトソースとして、ケバブのつけあわせとかによく出てきました。 
 
★★★
旅行してると、ふと思う。なんで疲れるのに、旅行しているんだろうと。
アテネテッサロニキもごちゃごちゃしてて、ドイツ地方都市ののんびりさに慣れた私にとってはいささか疲れる都市だった。アテネアクロポリス以外特に見どころ!といった見どころはなかったし、両都市の現代美術館は閉まってるし。
 
でもやっぱり、村上春樹がそのエッセイでメキシコ的な疲労について言及していたように、私もまた疲れるために旅行しているかもしれない。
 
旅行的疲労についてぼんやりと考えながら、まわる東欧。
 
次は、マケドニア