思考の道場

答えのない、問いのまわりをぐるぐると。

「○○になりたい」という生き方と、「○○を達成したい」という生き方。前者がわかりやすくて目立つけれど、本当はどちらでも良い、という話

サッカー選手になりたい、とか、医者になりたい、とか、アイドルになりたい、とか、そういうのはあんまりなかった。

 

世の中には〇〇になりたいって人と、目的のためなら手段はそんなに問わないって人と、きっと両方いるはずで。

 

私はどちらかというと後者で、そしてそのことに引け目を感じることもありました。友達で看護師になる人がいるんだけれど、彼女は高校生の頃から看護師になるって決めていて、今もまっすぐその夢を追いかけていっています。

 

そんな彼女たちを見て、いいなあ、眩しいなあ、と感じます。そのための道も、そのためにすることも、人への説明も、クリアでシンプルで、いいなあと思うこともある(もちろん彼女たちはその世界にいるからこそ見える悩みーー道が一本まっすぐ存在するからこそ、その道に合わなかったときに引き返すのが難しい、とか、本当にその職業だけでやっていけるの、とか)。

 

そんなとき、こんな記事を読みました。

 

古森剛 イノベーションに欠かせない「好奇心ドリブン」の学習法 | 未来を変えるプロジェクト by DODA

 

上記によると、人によって

①目指したい方向も、そのための道もはっきりしているタイプ

②目指したい方向ははっきりしているが、そのための道は柔軟なタイプ

③目指したい方向もそのための道も柔軟なタイプ

があるそう。そして、どれがいいとか、これは良くない、という話ではないということ。

 

そういえば私は前に、このスティーブ・ジョブスの有名なconnecting dots(点と点が繋がる)というのを聞いて、すごくほっとしたのを覚えています。そっか、こんなにビジネスで成功している人でも、そんなこと思っているんだ、と。私は今まで社会的に成功するためには、ここでいう詳細設計型の人生や、○○になる、という生き方じゃないとだめなんだ、って思っていました。

 

そしてconnecting dotsの意義は、振り返ったときに何かと何かが繋がると信じていると、頭の構造が変わって一見全然交わらない何かと何かが繋がりやすくなる、というマインドセット的なところにあると思います。

 

まっすぐなりたいものに向かってる人は道もゴールも見えやすくてわかりやすい。だからこそこっちを目指せ、こっちを行きたい思う人が多い。その分競争過多になることもあると思います。

 

目指す方向やそのための道がはっきりしていない人は、この方向で正しいのか、今どの辺にいるのか、とかがわからなくて手応えがなかったり、不安になったりするかもしれません。私はそういうところがあります。

でももしかしたらそこはブルーオーシャンかもしれないし、人の縁や偶然を大事にして、今を楽しむこともできるかもしれません。

 

私の目指したい方向は「個人の尊厳と多様性の尊重を少しでも上積みすること」だけれど、そのための道がはっきりしているわけではないし、そこは柔軟にしていければいいかな、と思っています。

 

そんなんでいいのかな、と思うこともあるけれど、「どの生き方がいい」というわけではないんだったら、今自分が抱いている「目指したい方向」と「偶然とか縁」を大事にしていけばいいんじゃないか。

 

目指したい方向もそのための道もはっきりしている方が良しとされているように感じますが、本当はどっちでもいい。自分が一番学べる、楽しめる、方向で行くということ。

 

それでは、また。

 

★★★

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